緑に囲まれたコンパクトな別荘。
景観にマッチする外観を考慮して、1階は無垢板張りでこげ茶色に、2階は深緑色のガルバリウム鋼板張りの外壁としました。サッシや幕板、柱や梁を白く塗るのは軽井沢伝統のヴォーリズ建築を採用しました。

外 観(南西)

1階外壁の板は縦張り。雨水の切れが良くなるようにし、塗装を長持ちさせます。
2階は将来の塗り替え回数を減らすため、ガルバリウム鋼板を採用。
予算を考慮しながら、メンテナンスにもなるべくお金がかからないように工夫してあります。

アプローチデッキ

玄関のアプローチを兼ねたウッドデッキ、多目的に使え、無駄がありません。
雨も避けられるので、雨天でも使用可、屋外での食事と布団干し。
奥様のご要望の両方を叶えたデッキを計画できました。

玄関サンルーム

アプローチデッキから玄関へ。その奥には物干し場を兼ねたサンルーム。
土間で繋がっているので、土足で使用。
雨天や冬期の物干しに便利で、尚かつ広縁としても寛げる空間になります。
可動棚もあり、何度の要素も兼ねます。
建物をコンパクトにして予算を抑えながら、機能は落とさない。そんな家づくりのヒントになります。

サンルーム

主寝室からの出入りも可能。
引き込み建具を開放すると、主寝室も広く感じられます。
玄関へも屋外へも短い導線で移動でき老後も便利にお使いいただけます。
室内干しに対応して、湿度センサー付の換気扇も付いています。

主寝室

サンルームへの建具を閉めれば完全な個室に。LDとも建具で仕切られています。
将来、少人数で使用する時、部屋数よりも部屋の広さが重要になります。
LDとも続き間で使用可能です。

リビングダイニング(LD)

ペレットストーブのあるリビング。
ロフトとも繋がっているので2階の暖房も心配無しです。キッチンとの境はカウンターとし、こちらも空間は連続しています。
東側上部の高窓は、朝日を取り入れ部屋を明るくする作用があります。

LD・キッチン・主寝室

1つずつの部屋は決して広くありませんが、必要に応じて広く使える工夫がされています。無垢の板材やしっくい塗りで仕上げた室内は、飽きの来ない表情を見せてくれます。

キッチン

コンパクトなキッチンですが使い勝手はグッド。食器戸棚、家電収納を備え、大きな冷蔵庫も置けます。
別荘のため、防犯と断熱を重視しましたが、勝手口ドアを採光採風タイプにすれば、風通しも良く、ゴミ出しも楽なキッチンになります。

階段下収納

リビング側、キッチン側の両方から使える収納。とかく奥行きがありすぎても使いづらくなるので、収納の仕方で便利に使えます。高さの低い場所には出番のものを収納できます。

洗面脱衣室

湿気対策で壁は無垢板張り、天井をしっくい塗りにしました。
洗濯機の向かいには脱衣籠も置けるので、すっきり使えます。

トイレ

手洗いカウンターを備えたトイレ。
最近は男性も座って用を足すとのこと。
腰を板張りにして、綺麗なものを綺麗に使うといったお考えでした。
壁と天井はしっくい塗りなので、臭いの吸着効果もあります。

2階

洋間

ご主人の書斎として計画されました。
当初は平屋をご希望されていましたが、予算を詰めるため小屋裏風の2階建に変更。1階で一間増やすより安価に個室を確保出来ました。

ロフト

多目的利用を可能にするロフトを設置。
天井高は充分にとれているので、頭がつかえる心配はありません。
手摺りでリビングに開放されていますが腰壁にすれば個室としての使用も可能になります。

ロフト下のリビング

ロフトから見下ろすとリビング。
今回は別荘ですが、住宅の場合は子供部屋で使用します。
会話や気配が容易に伝わり、親子関係も緊密に。成長に合わせて間仕切りをすれば、個室でも利用できます。