長期優良住宅のO様邸。見た目は他の住宅と変わりませんが高性能です。
軒天には県産の唐松板が張られ、木の雰囲気も感じられます。
軒を深くして洗濯物に雨がかからないように配慮しています。

外 観(南側)

軒を深くして急な雨が洗濯物にかかるのを防ぎます。県産のヒノキのデッキは広めの濡れ縁として日なたぼっこしたり物干しへの通路の役目も果たします。
親子3人で並んでおにぎりを食べたり、ご近所さんとお茶を飲みながら話をする姿を想像しながら設計しました。

外 観(東南側)

玄関庇とルーバーも県産の杉とヒノキで作りました。たくさん予算をかけなくても木の雰囲気を感じてもらえる工夫をしてみました。

キッチン

キッチン横に玄関収納を兼ねた納戸を設置して、食品ストック、ゴミ置場までを集約。玄関へ直接出入りできるので勝手口も兼ねています。
防犯上も玄関の鍵一つで安心です。

キッチンから脱衣場

キッチンに脱衣室を併設。お風呂を使う時以外は戸は開け放し。調理と洗濯をリビングで遊ぶ子供の様子を見ながら同時に出来るように計画しました。
引戸は鍵付きでプライバシーにも配慮しました。

キッチン廻り

奥様のご希望でガスコンロを採用したので、ガラス製の防炎垂壁を設置。
万が一の火災でも避難が間に合うように配慮してあります。
可動棚は飾り棚・本箱・サイドボードの用途を兼ねて、棚板の数も増やせます。

リビングダイニング

キッチンからLDを見た状態。
右側の3本引込戸を開けると和室6帖、普段はオープンの1間で使います。
もちろん和室で遊ぶ子供の様子も確認出来ますし、大阪のおばあちゃんやご両親が遊びに来た時の宿泊用にも、ご夫妻の老後の寝室にも使える和室を計画しました。
壁と天井は自然素材の塗り壁、床はうづくりの杉板です。

リビングダイニングの吹き抜け

長期優良住宅のため、断熱性の良さから、吹抜も安心して計画できます。
リビングと2階の空間が繋がるので、気配も感じられ、会話も出来ます。
大きな家でなくても広さを感じられるように工夫しました。
天井の杉板や手摺、壁の埋込棚も木の雰囲気を感じられるアクセントになっています。

2階ホール

手摺から覗くと1階の家族の様子がわかります。階段上部には可動式の本棚を設置。
天井や梁の無垢材もワンポイントのアクセントで使う場合は、あえて節のある材の方が、表情があって面白く感じられます。節のない造作材に比べ、安価なところも安心して採用できます。

2階ホールから各部屋へ

2階は2部屋ですが、手前の部屋はお子さんが増えた時には2間に仕切れるよう、入口が2つあります。
奥の部屋の手前に机を置けば、書斎スペースとして使えます。窓もあるので引き籠もるタイプの書斎でなく、景色を眺めたり、本を読んだり、家族の誰もが使えるスペースになります。

2階洋室

将来、2間に仕切れる洋室。丸太梁が天井から覗き、その間を杉板張りに。
木の雰囲気が感じられると共に、仕切る工事の際、天井を痛めずに下地を取付けられる利点もあります。
東側の景色の良さ、北の窓からは浅間山が見える場所に窓を配置しました。

2階クローゼット

ウォークインタイプのクローゼット。押入の機能も保たせて中段を設置。
壁は無垢板、天井は幻の漆喰塗り。
24時間換気の換気扇もあるので、湿気や匂いの籠もらないクローゼットになっています。